う〜ん、ニヤニヤ顔がとまりません。
只今、八王子のいちょうホールにてオペラ「ばらの騎士」を見てきたのですが、良い演奏会の後ってニヤニヤしてしまいますよね? ニヤニヤかニコニコかは人によるかもしれませんが、良い音楽、とりわけ生の素晴らしい演奏を聴いた後って、ついつい笑みがこぼれてしまうのではないでしょうか? 今日の演奏会終演後の満員のお客さんたちの顔はみんなホクホクの笑顔でした。 僕も、いちょうホールを出て八王子駅に向かうあの斜めの道を、雨の上がった夜空を見ながら歩いている時なんて、なんと幸せな気分だったことか。 音楽の、そして演奏家の力っていうのは。と。

それにしても、一昨日の公演を聴いて(ゲネプロでしたが)あんなに涙が滲んだのに、今日はなぜこんなにも楽しい気分なのか。 きっとそれはオペラの持つエンターテイメント性なんだと思います。 シナリオが素晴らしくて音楽が素晴らしくてもそれはまだ完全ではなくて、ステージのセットや演出や衣装や、それにお客さんの拍手やブラボーや終演後のロビーでの出演者を囲む人だかりまで含めてのオペラ公演なのだなぁと。 これぞ生の音楽。やはり本番が聴けて良かった! 

以前に僕が愛聴しているクラシック専門のネットラジオ「OTTAVA 」で音楽ジャーナリストの林田直樹さんがばらの騎士の解説をしていて、昔若い頃はオクタヴィアンに感情移入して聴いていたのに、時たつうちに気づけばオックス男爵の気持ちの方に感情移入している自分にショックを受けた、というようなことを話していたのを思い出しました。 そう言われてみれば僕もどっちかといったらオックス寄りかな。。。と思って今日のパンフレットの解説を見たらオックス男爵は35才。僕よりもずっと年下です。なるほど。 僕もオックス男爵でも仕方ないんだな、となんだか納得。

いつも調律にお声をかけてくださるソプラノの北村さおりさんには本当に感謝です。 僕の勝手なイメージで失礼かもですが、北村さんはポジティブ鉄人みたいなエネルギッシュな方と思っているのですが、この元帥夫人役の切ない黄昏感に声色も表情もすっかり入っていて、最後の三重唱はぎゅーっと引き込まれて感動しました。
それに、全曲だと3時間以上かかる長いこのオペラが二時間に凝縮されて、しかも名場面が続く上に物語の筋がとても分かりやすくされているのも良かったです。コミカルな場面とシリアスな場面がコロコロ入れ替わるので目が離せないのですが、特にオクタヴィアン役の池田香織さんの、オックス男爵の後ろでアーヤダヤダみたいに舌を出してたかと思うと次の場面では涙出ちゃうような切迫した歌にぐっとつかまれるその演技と歌声の幅にも感激しました。

あと、字幕が面白かったこととかオックス男爵の小芝居が面白かったこことか、書きたいことはいろいろあるのですが長くなるので。。。

僕の仕事的には実は一番活躍したのはゲネプロの時にカグスベールを持ってたことでした。 序曲とか間奏曲でピアニストと指揮者のおふたりでの連弾があったのですが、途中でセコンド弾いてる指揮者が椅子から立って指揮をしに移動するというのがありました。その時に椅子と床のギギーっていう音が気になるということになって、誰か近くの100均にカグスベール買いにける人いない〜?!みたいな声が上がった時に、僕はすかさず見ていた二階席から「僕!持ってます!!」と叫んで、ステージに走っていって椅子の脚の裏にカグスベールを貼ったのですが、この時は本当に「調律師になって良かった!」と思いました。 そして、いつも持っているわけではないカグスベールをたまたま持ってたことにホッと安堵し、余ったカグスベールはピアニストの方にプレゼントしてきました。(この方のピアノの演奏がまた素晴らしくて、すごい音数でずっと弾きっぱなしというだけでも凄いのですが、どんどん変わる登場人物に合わせて音色がどんどん変化して本当に素敵でした♪) 帰ってから再びカグスベールを鞄に入れたのは言うまでもありません。

長々書いてしまいましたが、ちょうど今最寄り駅に着きました。 帰りの電車では本を開く間もなかったですが、思いだし笑いしながら楽しい電車でした。 音楽って良いものですね。 本当に。

おわり

う〜ん、泣けました( ノД`)…
今朝は朝から八王子のいちょうホールにて、オペラ「ばらの騎士」の公演のピアノ調律だったのですが、ゲネプロなのに涙が止まりませんでした。みんな私服なのに。ジーンズにTシャツなのに。
なのにこの緊張感!ぎゅっとつまった音楽!

ガラリとしたホールの二階席のはしっこで、本気で引き込まれてしまいました。歌い手の歌も演技もピアノも演出も、どれも素晴らしい!

今日はこのあとの仕事があるためゲネプロ後の調律の修正をして上がったのですが、二日後日曜日の夜にも同じ場所でまた演奏されます。再び調律に行くのでそちらの公演は本番を見る予定ですが。。。本当に素晴らしいです。詳しくは本番見てから書きますが。日曜日に高尾山にハイキングに行った人は帰りに八王子で下車して聴いていったほうが良いです。ほんとに。

今は泣いた目で中央線乗ってます。書いててまた目頭が熱くなってきた。電車でスーツでスマホ見て泣いては怪しすぎると思いつつ、読書に切り替えるも今日の本は最近35年?越しで完結したと話題の、宮本輝の流転の海。これがまた涙なしでは読めない。ピンチ!(T_T)

ちょっと前のことですが、筑波山に登ってきました。中腹にあるホテルにはピアノの調律で時々行くのですが、登山するのは多分小学生の頃以来。思っていたよりも本格的な登山で大変でした(^_^;)
片道1時間半という筑波山神社からケーブルカーに沿って頂上に登るコースを選んだのですが、5才の息子も一緒だったので寄り道しながらのんびり2時間以上かけて登りました。カンカン照りでもない程よいお天気で気持ちの良い登山になりました。

お友達の家族と一緒に行ったのですが、僕たちが登っていたら上から駆け降りるように降りてくるタンクトップに短パンのにハチマキした、まるで光GENJIのような日焼けしたお兄さんがいまして。しばらくしたら今度は後ろから抜かして登っていってて。ヒーヒー言いながら頂上に着いたらそのお兄さんが先に着いてお茶を飲んでて。「さっき降りてましたよね?忘れ物でもしたんですか?」と聞いたら、中腹の筑波山神社と頂上を2往復しているんだとか!スゴいですね。。。

それより、僕は8年くらい前に買ったまま1度しか履いていないスニーカー(運動しないから履くときなかった)で行ったのですが、使ってなくても古くなってゴムが劣化してたのか途中で靴底がはがれてきて。しかも両足とも(T_T)
なんとか山頂まではもってくれ〜!!頼むぞ靴底!!
って祈りながら登りました。
そして、なんとか頂上に着いて食堂に入ったところで完全にはがれて。かかとの部分だけ付いてて裏返しにベローンとなってしまいました。恥ずかしいので急いではがしてリュックに入れました。山頂のお土産屋さんで接着剤探したんだけど、やっぱりなかったです。残念。
でも帰りはロープウェイだったから段差とか小石の感触を足裏により敏感に感じながらも、ゴムが一層薄くなった靴でなんとか帰ってきました。(*´∀`*)

今はその靴を捨てようか、接着剤で靴底貼ろうか迷い中。

皆さんも登山の時には靴選び大事ですよ!!
それではまた(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪

昨日は、息子と一緒に我が家の庭の小さな菜園から大根を収穫しました。 妻と息子が畝を作って種から撒いていた大根。 あっという間にかわいい芽がたくさん出て間引くのが可哀想に思ったものでしたが、数本残した大根がスクスク育ってくれました。  。。。と思っていました。




ふたりでワクワクしながらスコップで掘り始め、もりもりと太った根っこを期待したのですが、見えてきたのはなんとも貧弱な大根とも言えないような姿。。。

そういえば息子の幼稚園で畑に撒いた大根も育たなくて、近くのビニールハウスで撒き直したと聞きましたが、この寒さのせいか雨の少なさのせいか分かりませんが我が家の大根も大きくはなれなかったようです。




それでも息子は自分で撒いて収穫した大根に大喜び! 晩にはママがお味噌汁にしてくれて、細い細い大根をちゃんと食べていました。 子供っていろんなことを素直に喜べて素晴らしいなぁと思いました。(*´∀`)

寒いけれど、楽しい午後でした♪

今日は地元つくばの素晴らしい音楽ホール「ノバホール」にて、コンサートの調律をしてまいりました。演奏者は「ヴォーカルアンサンブル?つくば」という地元つくばを拠点にした声楽家のグループでした。
ヴォーカルアンサンブル?!と聞いてまず頭に浮かんだのは、ずっと大ファンのクラシック専門のインターネットラジオのオッターヴァ(OTTAVA )でテーマ曲に使われているヴォーカルアンサンブルカペラという、古楽の合唱曲を専門にするグループでした。澄んだ歌声と素晴らしいアンサンブルで、初めて聴いた瞬間からはっと心を奪われたものでした。
そんなヴォーカルアンサンブルがなんと!つくばにもあったなんて!! これは楽しみ!そして、そんなコンサートの調律ができるなんて♪

というわけで、朝9時にホールに入って調律開始。この日のピアノはウィーンの名器ベーゼンドルファー。




1800年代半ばに創業した、この歴史あるピアノのコンサート用のグランドピアノははなんといっても鍵盤が97本もあるのです。(普通のピアノは88本)さて! 突然ですがここで問題です!  

Q : このピアノの鍵盤は普通のピアノよりも9本も多いのですが、さて。いったいそれは高い方に多いのでしょうか? 低い方に多いのでしょうか? それとも高い方と低い方に少しずつ多いのでしょうか? さあ、どれでしょう!?
 
1, 高い方に9鍵多い
2, 低い方に9鍵多い
3, 両方に少しずつ多い

さあ、選びましたか?  


答えは。。。





2番の、低い方に多い、 でした〜!


そうなのです。このピアノに普通よりも多く弦が張ってあるのは、なんと低音側なのです!
実はこの弦、演奏されるために張ってあるのではないのです。まあ弾けば音はもちろん出るのですが、これは共鳴のために張ってあるのです。
ためしに、おうちのピアノの最低音部分を左手の手のひらで押さえられるだけゆっくりと押さえてみてください。音がでないくらいにゆっくり押さえて、左手は押さえたままちょっと一息置いてから右手で真ん中辺りの音をスタッカートで弾いてみてください。すると、あら不思議! 右手はもう離しているのに音が豊かに響いたままに! 実はこれは低音の弦が弾いたわけではないのに中音に共鳴して響いているのです。普通のピアノでもこれだけ低音弦は共鳴して音質を豊かにするのですから、この普通のピアノよりもさらに低い音が9本も張ってあるこのピアノの共鳴は本当に厚く豊かな音がします。

と、ピアノのことばかり書きましたが、演奏会も素晴らしかったです♪
男性10人女性10人くらいでなるグループで、声の透明感もアンサンブルもとても素敵でした。
何よりも歌っているみなさんの雰囲気がとても良くて、合唱を愛しているのが歌声からも表情からもとってもたくさん伝わってきました。いいですねぇ、歌って。いつか僕もこんな中で歌えたら楽しいだろうなぁ。( ´∀`)



演奏された曲はまずフォーレの「ラシーヌの賛歌」。定番の有名曲ですが何度聴いても素晴らしい音楽ですね〜。フォーレ大好きです。解説を読んだら、この曲はパリ音楽院の卒業作品で21才のときに書いたそうです。。。すごいですねぇ(^_^;) つづくプーランクの無伴奏合唱曲も素敵でした。初めて聴きましたが、プーランクってコミカルなところとこういった敬虔なところの二面性がとても魅力的ですよね。

中田喜直の作品ももちろん素晴らしかったですが、初めて聴いたズィーモン?ヴァベールという人の曲が、難しそうでしたがとてもアンサンブルが美しくてうっとりしました。あとはアダンは言うに及ばず、大好きなラターも本当に素敵で全体通してとっても素敵なコンサートでした。

あと、途中で聴衆参加の合唱があり、とても楽しかったです! 文部省唱歌の「冬の夜」という曲で、僕は聴いたことがなかったのですが、とても分かりやすく親しみやすい、でもちょっと凝った美しい曲でした。指揮者の半田曉さん(オーディエンスに歌の指導をするときの半田さんの歌声がさすが声楽家という素晴らしい歌声でした。)も解説をされていましたが、歌詞も本当に素晴らしく、日本の源風景や懐かしい暖かな家族の冬の夜の情景が浮かんできそうで歌っていて目頭が熱くなりました。

こんな素敵なコンサートでピアノの調律のお仕事をさせてもらえて幸せだなぁと感じました。( o´ェ`o)

でもこの合唱団のコンサート、結成29年で6回目だそうで、、、次のコンサートを心待にしています。来年は30周年コンサートとかあるのかな?

それはともかく、歌って本当にいいですねぇ。(^.^)

おわり





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