10時に子供たちを寝かしつけそのまま寝てしまったので、4時過ぎに目が覚めてしまいました。なので、2本ペダルのグランドピアノを3本ペダルに改造する修理をしました。

BGMは最近新宿のディスクユニオンで買ったカプースチンのプレリュードとマーラーの歌曲集。

音楽を聴きながら内職のような仕事をコツコツやっていると、自分はこの仕事が好きなんだなぁとしみじみ思います。

空が白くなってきた。

コーヒーも美味しい。

楽しい。



昨日は中野ZERO  大ホールにてコンサートの調律をしてきました。

しかもオーケストラのコンサートです♪

主催者で声楽家の鷲尾裕樹さんにお声をかけていただきました。

全編通して作曲家の山下康介さんの曲でオーケストラにコーラスにピアノにマリンバにハープ、そしてスペシャルゲストにトロンボーン奏者の中川英二郎さんも!という、とてもとても豪華な出演者です。これだけの大きなコンサートを企画から構成から、演奏者やスタッフ集めから、稽古を重ねて本番に至るまで、たいへんな労力を要したであろうことは想像に難くありません。

素晴らしいのはコンサート自体の目的が「若手音楽家の支援のための」という、コロナ禍にあって仕事が減ってしまった仲間や後輩たちのために企画したものだったということです。なかなかできることじゃありませんよね。凄いことです。

でもその志に賛同される方々がたくさんいらっしゃったようで、クラウドファウンディングも見事に目標達成されていました。


クラシックコンサートもたくさん開催されるようになり、お客さんの足も抵抗なく会場に向くようになってきたと思います。

このままオミクロンにはおとなしくしてもらって、良い流れのまま元の活気が戻って欲しいですね。


ところで、こういう大きなホールの天井にある照明さんの部屋の窓。。。

高所恐怖症の僕には、下から見上げるだけでゾワゾワします。あの窓から下を覗き込むなんて考えただけで。。。((((;゚Д゚)))))))


ちょっと前のことになりますが、11/19に催されたコンサート「ニーノ•ロータが描いた、ラジオ・オペラの世界と映画音楽」のピアノ調律に行ってきました。

場所は第一生命ホール。調律で行ったのは初めてです。

こんな有名ホールで調律できて幸せな一日でした。(^^)


それもこれも、お声かけくださった主催の奏楽会の理事のおふたりのおかげ。ソプラノ歌手の武井涼子さんとピアニストの田中健さんです。

おふたりと写真も撮っていただいて感激でした♪


公演の内容も非常に音楽的に充実かつ、エンターテイメント性たっぷりの、帰り道はみんなにんまり笑顔に(爽やかな笑顔というよりは、ちょっとシニカルな笑顔な感じに)なってしまうような、こんな面白い音楽があったなんて知らなかったよ!みたいなコンサートでした。


僕はニーノ・ロータ作曲の既知の曲はゴッドファーザーの愛のテーマくらいしかなかったのですが、オペラもとっても面白いんですね!知らなかったです。


「内気なふたり」

「自動車運転教習所」

「神経症患者の夜」


いずれも本当に可笑しくて、でも急に出てくる甘美な旋律に振り回されつつも、やはり絶妙にニンマリするような落とし所に導かれるような、とっても満足度高い上質なエンターテイメントでした。

こんなにコントみたいな、うっかりワハハと声を出してしまいそうな面白さ溢れるクラシック音楽はなかなか出会えないですね。

貴重な体験でした!


コロナ禍にあってこれだけの大きな企画の準備には想像以上の労力があったと思います。何より、芸術文化の業界を支えている方々の志と努力の上にこのような公演が実現していて、舞台芸術そのものだけでなく、その周辺の様々な人たちが助けられているのだなと実感しました。


終演後、ある舞台裏のスタッフさんと名刺交換した時に、僕が「いつもT井さんにお声かけてもらって助けてもらっています」って言ったら、「僕もそうです!」とおっしゃっていました。


ちょっと感動しちゃいますよね、そういうの。


良い音楽と、それを実現しうる環境がちゃんと存続するために尽力する方々に敬意を表さずにはいられません。m(_ _)m

しばらく前に、友人にアドバイスしてもらってペンタブを買ってみました。

憧れはありましたがパソコンで絵を描いたことがなんてなかったので、初心者におすすめのソフトから使い方まで懇切丁寧に教えてもらい、なんとか描いてみました。


題材はピアノを修理している工房の雰囲気です。あくまでも雰囲気なので、実際はこんなに広くないし、もっとごちゃごちゃ機材があるし、機械の音はうるさいしホコリっぽいのですが、我ながらなんとなくの雰囲気は出ているように感じます。


修理工房って良いですよね。

暑いし寒いし汚れるけれど、

修理の仕事、大好きなのです。(^^)



和光市のホール、サンアゼリアに行ってきました。

コロナに加えて台風も来ていたので、発表会できて本当に良かったですね♪

でも低い方の駐車場は水浸しでした。

車は通れるけど長靴じゃないと歩けない。。。



アップライトピアノのアクションの修理です。


最初の写真の小さなスプーンみたいな部品(その名もスプーン)が、弦を抑えて音を止めるダンパーの根元を押すのですが、そのスプーンが錆びてしまいヤスリのようにザラザラになって、それがダンパーの根元のクロスを押すものですからクロスの表面が削れて穴が開いてしまいました。


症状としては、鍵盤を下げると上がってこなかったり、ダンパーが引っかかって音が止まらなくなったりします。


こうなってしまっても大丈夫。ちゃんとスプーンの鯖を取って磨いて、ダンパーのクロスを新品に貼り替えて、調整してあげれば。。。これで元どおり! スプーンもツルツルになって輝いています♪


以上、ダンパーレバークロスよ貼り替えでした(^^)

お客さまのお家の赤いマホガニーのピアノ。

とても素敵な色なのですが、妻土台という足の先の部分の化粧板が剥がれて、下地の木が見えてしまいました。

しかも、剥がれた化粧板は「なんだこれ?」と、旦那様に捨てられてしまいました。(T_T)


なので、薄い木の板材を使って表面に貼り直して平面出しして着色して目立たなくしてあげました。ご自宅でできる程度なので全く分からないようにという程ではないですが、でも、傷があったことを知ってた人でないと気にならないくらいにはなりました。


なにより!


このくらいの修理はなんとサービス!


理想的には完璧に平面出しと色合わせをして、その上から下地の塗料と艶出しの上塗りをして、仕上げに研磨しなければお金をいただくようなレベルにはなりません。しかし、そこまでやるにはお家では環境的に難しく、ピアノを運び出してとなると大掛かりになりすぎます。


なので、家でできるこのくらいなら、サービスで良いのです。(^^)


なんと言ってもお客さまの笑顔が一番ですから♪


だとしても、僕もこういう塗装の修理って、結構好きなのです。

綺麗になるのはやっぱり嬉しいですからね!


傷が気になる方は、ぜひご連絡くださいね!

(o^^o)


幼稚園で調律してたら横でダンス教室が始まりました。賑やかで全然音が聞こえなかったり曲が流れると中断したりとなかなか進まないけど、それを上回る子供達の可愛いさに癒されます(´ω`*)

それにしても先生たちのダンスのキレキレ感に感心してしまいます。あんなに身体をコントロールできるなんて。グランドピアノの影に隠れて先生のいうように踊ってみたのですが、万年体育2の僕には到底真似できませんでした。(T_T)


この前の日曜日、ほぼ1年ぶりに都内のとあるホールにコンサートの調律に行きました。

去年はコロナ禍にあってコンサートが激減、僕の去年のコンサートや発表会やコンクールなどホールの調律のスケジュールも3月の時点で20公演くらいが全て白紙。秋くらい

の小康状態みたいな時期に少し復活した公演もあったものの、年明けからまた予断を許さない雰囲気が漂っています。事実、この日のコンサートも直前で無観客に変更されました。

驚いたのは、ここのホールのスタインウェイフルコンの調律の記録を見てみたら、2020年2月の最後に僕が調律した時から今日まで調律された回数は、定期点検を除いてはなんとたったの4回!(うち2回はコンクールの一次予選と二時予選)

通常なら毎週末2回は、多ければ週に3〜4回も調律されて奏でられていたこのピアノが、一年でわずか4回しかまともな状態で使われなかったということです。これには驚きというよりも、悲しみしかありませんでした。

また、客席にお客様がもどってくるのはいったいいつになるのか、演奏家はもとよりホールの運営など大丈夫なのかなどと考えると暗澹たる気持ちになってしまいました。

とはいえこの日の演奏家の皆様の、こんな状況だからこそ(聴衆の有無にかかわらず)演奏ができる事に大きな喜びを感じていらしたステージでのご様子と表情を見て、大いに元気付けられました。公演がなくなってしまったとしても、演奏家の内面の音楽は全く止まっていないのだなと。

表面的で悲観的な見方ばかりしがちだった自分を改めねばならないなと感じました。


さて、この日の電車のお供だったのはアルベール・カミュの「ペスト」。10数年ぶりくらいに読み返しました。なんだかニュースで、このペストがコロナ禍の状況と似ているとブームになって品切れになるほど売れているとのこと。内容もざっくりしか記憶にないし、ブームに乗って復習しようと前日に段ボールの奥から発掘しました。

まだ半分くらいなのですが、昔読んだ時にはロックダウンするところとか現実味を感じられなかった箇所が、より切迫感を持って読める気がします。まあ、決して楽しい小説というわけではないのですが。(^_^;)



あと、帰りに東京駅で初めて現行の踊り子を見ました!周りの人たちにつられて写真も撮りました(^^)

後尾車両に蛇腹の通路のアレが付いているからさらに連結するのかと思っていたら、蛇腹むき出しのまま発進して行きました。(^_^;) なんだか面白かったです。


おわり



ピアノの口棒(鍵盤の手前の横長の木のことです)の傷の修理をしました。


お客さまから預かってきた部品なのですが、いったいどんなぶつけ方をしたのでしょう。鍵盤蓋や鍵盤も含めて周辺の部分はとても綺麗なのですが、ここだけ抉れるように傷が付いているのです。


このピアノは他の修理もあってアクションを預かってきていたので、この口棒の傷修理はなんと無料サービスでさせていただきました!!



ポリエステルの塗膜の下まで掘れて木が見えています。周辺のバリを滑らかにして、パテで埋めて平面出しをします。



そうしたらその上から黒の塗料を丁寧に塗っていきます。 パーツやパネルの一面を全部塗る場合には大きなコンプレッサーとエアガンを使いポリエステルやポリウレタン塗料で厚く塗るのですがですが、ピンポイント補修なのでプラモデルなどを塗るようなエアブラシを使いラッカー塗料で塗っていきます。



さて、何回か重ね塗りしてパテの色が全く見えなくなりました。 傷の周辺をやや広めに塗っていきます。



しっかり乾燥させてから、最後の艶出しの工程です。 新たに塗装したところと元の塗膜の表面の境目が分からなくなるくらいに丁寧に磨いていきます。



これで完成!!

どうです? なかなか良い仕上がりでしょう?!


無料サービスの修理でも手を抜きませんよ!


お客さまもツルツルになった部品に、どこに傷があったのか分からない!と驚いてくれました! 何より嬉しい反応です(^^)


傷の修理、大好きなのです。ピアノがピカピカ綺麗になって、僕自身とても嬉しかったです!





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