- 2010.03.28 Sunday
3月の読書
3月はこんな本を読みました。
全部僕の友達の大好きな作家の本です。
ブックオフでどれも100円でした。
まず読んだのは
友達のK太君の好きな天童荒太の「孤独の歌声」
天童作品だから深い倫理観を問うようなものを予想して読み始めたのですが、なんとあっさりサスペンスで。 でもどうにも続きが気になってその日のうちに読んじゃいました。 けっこう怖かったです。 あんまり得意ではないのですが、。。。 今でも犯人の猟奇的な行動を思い出して怖くなっちゃいます。 でも休む間もなく読ませる面白いサスペンスでした。 だけど、やっぱり天童作品では「永遠の仔」がダントツかな。
次は、Satoshy君の好きな東野圭吾から「探偵ガリレオ」
5話からなる短編集ですが、どの話もとても面白かったです。 どの話も湯川教授が難解な事件を科学的に解いていく小気味のいいサスペンスなのですが・・・。 問題がひとつ。
僕は 科 学 が 苦 手 。。。
というわけで、東野作品では「手紙」が好きかなぁ。
次に、Aゆむ君の好きな村上春樹の旅行記「遠い太鼓」
ブックオフの100円コーナーで村上春樹の小説を探していたのですが小説はなくて、しかたなくこの旅行記を買ったのですが、これがなんと実に面白い☆ 主に村上さん自身がギリシャとイタリアに3年間旅行をした時のことを書いているのですが、読んでいると世界の文化と人の多様性の素晴らしさが迫ってきて、まるで自分が旅行に行った思い出を読み返しているみたいな錯覚を起こすのです。 そして自分が日本での日常の雑事に追われていることをうっかり忘れそうになります。 たとえば自分が今マナーの悪い満員の千代田線の終電に乗っていることも、全然動かない首都高6号線の渋滞にはまっていることも忘れてしまうくらいに。
村上春樹の独特の、情景や人々を十分に描写しているのに全然説明くさくない、まるで語りかけられているような生き生きとした文体も素晴らしい。 読んでいると思わず顔がにんまりしてしまいます。 明快で分かりやすい文章で読みやすいのに、時々目が覚めるような感動的な一文が出てきたりします。 例えば、
「正直に言って、オーストリアはいささか退屈な国ではある。 イタリアの面白さもないし、ドイツの存在感もない。 美しい清潔な国だが、退屈である。 でも退屈で何が悪いと言う風に開き直れば、これはいい国である。 ・・・ それからオーストリアでいちばん素敵なことは、安全なことである。 これはイタリアに暮らしている人間にとっては天国みたいに思える状況である。 よくニューヨークに行って、こういう刺激のある場所じゃないと面白くないと言う人がいるけれど、僕はそんな風には思わない。 誰が何と言おうと安心して暮らせる安全な場所がまともな場所である。 そういう点、オーストリアは言うことのない国だ。 刺激なんていうものは、人間ひとりひとりがそれぞれに自らの内に作り出していくものなんじゃないか。」
やばい。 ぐっときた。(ちょい古)
そのほかにも感動したところも大笑いしたところもたくさん。 もう一回読み直そうかな。
あ〜〜。 ヨーロッパ行きたくなってきた♪
全部僕の友達の大好きな作家の本です。
ブックオフでどれも100円でした。
まず読んだのは
友達のK太君の好きな天童荒太の「孤独の歌声」
天童作品だから深い倫理観を問うようなものを予想して読み始めたのですが、なんとあっさりサスペンスで。 でもどうにも続きが気になってその日のうちに読んじゃいました。 けっこう怖かったです。 あんまり得意ではないのですが、。。。 今でも犯人の猟奇的な行動を思い出して怖くなっちゃいます。 でも休む間もなく読ませる面白いサスペンスでした。 だけど、やっぱり天童作品では「永遠の仔」がダントツかな。
次は、Satoshy君の好きな東野圭吾から「探偵ガリレオ」
5話からなる短編集ですが、どの話もとても面白かったです。 どの話も湯川教授が難解な事件を科学的に解いていく小気味のいいサスペンスなのですが・・・。 問題がひとつ。
僕は 科 学 が 苦 手 。。。
というわけで、東野作品では「手紙」が好きかなぁ。
次に、Aゆむ君の好きな村上春樹の旅行記「遠い太鼓」
ブックオフの100円コーナーで村上春樹の小説を探していたのですが小説はなくて、しかたなくこの旅行記を買ったのですが、これがなんと実に面白い☆ 主に村上さん自身がギリシャとイタリアに3年間旅行をした時のことを書いているのですが、読んでいると世界の文化と人の多様性の素晴らしさが迫ってきて、まるで自分が旅行に行った思い出を読み返しているみたいな錯覚を起こすのです。 そして自分が日本での日常の雑事に追われていることをうっかり忘れそうになります。 たとえば自分が今マナーの悪い満員の千代田線の終電に乗っていることも、全然動かない首都高6号線の渋滞にはまっていることも忘れてしまうくらいに。
村上春樹の独特の、情景や人々を十分に描写しているのに全然説明くさくない、まるで語りかけられているような生き生きとした文体も素晴らしい。 読んでいると思わず顔がにんまりしてしまいます。 明快で分かりやすい文章で読みやすいのに、時々目が覚めるような感動的な一文が出てきたりします。 例えば、
「正直に言って、オーストリアはいささか退屈な国ではある。 イタリアの面白さもないし、ドイツの存在感もない。 美しい清潔な国だが、退屈である。 でも退屈で何が悪いと言う風に開き直れば、これはいい国である。 ・・・ それからオーストリアでいちばん素敵なことは、安全なことである。 これはイタリアに暮らしている人間にとっては天国みたいに思える状況である。 よくニューヨークに行って、こういう刺激のある場所じゃないと面白くないと言う人がいるけれど、僕はそんな風には思わない。 誰が何と言おうと安心して暮らせる安全な場所がまともな場所である。 そういう点、オーストリアは言うことのない国だ。 刺激なんていうものは、人間ひとりひとりがそれぞれに自らの内に作り出していくものなんじゃないか。」
やばい。 ぐっときた。(ちょい古)
そのほかにも感動したところも大笑いしたところもたくさん。 もう一回読み直そうかな。
あ〜〜。 ヨーロッパ行きたくなってきた♪
たかしくんの旅行記も楽しみにしてます。
現地更新もあるのかな!?