- 2016.01.21 Thursday
がんばった神様
今日、図書館で、とても素敵な絵本を借りてきました。
「ドレミ わたしのバイオリン」
スージー・モーゲンスタイン 文
マリー・ドゥ・サール 絵
高田万由子 訳
5、6歳の女の子が初めて行ったコンサートで聴いたヴァイオリンに夢中になって、ヴァイオリンを習うようになるお話です。
素直に感動が行動に移る、とても可愛い女の子で、音楽って素敵だな♪ランラン(^ ^)みたいな感じでレッスンに通い始めるのですが、しばらくすると思うように弾けないことから練習が辛くなってしまうのです。
「とおくからみていたら、バイオリンをひくのって すごくかんたんそうだったのに……。」
うん。よく分かる。
これ、みんな通る道ですよね。
楽器を習うことに限らず、何かを習ったり学んだりする時は、順調な時ばかりじゃない、それどころか山あり谷ありと感じることのほうが多いかもしれません。
次のページでは、ヴァイオリンを遠くに追いやってむくれている女の子に対して、家族が励ましの言葉をかけています。
自分からやるっていったんでしょ?
もうやめちゃうの?
いまはたいへんだけど、そのうちすごくたのしくなるよ!
こういう時って、親はどんな言葉を子供に向けてあげるのが正解なのでしょうね。プレッシャーをかけてもいけないとか、楽器が嫌いになっちゃったらとか、心配しはじめると親の方が動揺してしまうかもしれません。
うちの子もヴァイオリンを習い始めて1カ月くらい経つのですが、機嫌の良し悪しによって全然レッスンにならない時もあって、親として悩んでいる真っ最中なのです。
やめたいならやめなさい
やる気がないなら月謝がもったいない
とか後ろ向きな事は間違っても言わないようにしようとは思いますが。
でも、ほどなく女の子は再びバイオリンを手に取ります。するとなぜか気持ちが落ち着いてきて…。
わたし、ひとりぼっちじゃない
バイオリンとふたりでがんばろう
ちょっとじんわりきちゃいますね。
練習が辛い時や思い通りにならない時はたくさんあるけど、やっぱりこの女の子は楽器が好きだったんですね。
次のページでは、この子は音楽を、特にヴァイオリンの音楽をとにかくたくさん聴いたようです。お部屋でひとりでソファに座って、ステレオの前で音楽と本と猫と過ごしている絵が描かれています。
これ、とても大切な事ですよね!
常々思うのですが、ピアノやヴァイオリンなど習ってる子が、家でピアノやヴァイオリンの音楽を聴いているかというと、おそらくほとんど聴いていないんじゃないかと思います。つまり親が子供にモチベーションを上げるような良い音楽を聴かせよう、という意識を持っていないということなのかもしれません。
目標となるものを与えないで習い事だけ行かせるというのは、それこそ月謝の無駄なんではないでしょうか。ローマの哲学者セネカは「目指すべき港を知らなければ,順風なるものは存在しない」と言いましたが、こうなりたい!とか、こんな風に弾けるようになりたい!とか思って初めて、目標やヤル気が出てくるのではないでしょうか。そういう側面での親の担う役割というのはとても大きいと思います。
本当に、良い音楽には人の心を動かし続ける力があるんだと思います。この女の子も絵本の最後では素敵な舞台を経験し、さらなる目標に向かって胸を弾ませていました。
これは図書館で借りたのですが、ぜひともこの絵本は購入して、もう少し成長したら子供にも読ませたいと思います。大人が読んでも辛い局面での勇気が湧いてくるような素敵な絵本でした。
ちょっと語りすぎましたが(^_^;) 最後にもうひとつ。
この絵本は高田万由子さんが訳をつけているのですが、その高田さんの表紙裏の前書きが素晴らしいのです!
「がんばった人のところには
『がんばった神様』がくるのよ。」
感動しました。
明日もがんばろう!
おわり
「ドレミ わたしのバイオリン」
スージー・モーゲンスタイン 文
マリー・ドゥ・サール 絵
高田万由子 訳
5、6歳の女の子が初めて行ったコンサートで聴いたヴァイオリンに夢中になって、ヴァイオリンを習うようになるお話です。
素直に感動が行動に移る、とても可愛い女の子で、音楽って素敵だな♪ランラン(^ ^)みたいな感じでレッスンに通い始めるのですが、しばらくすると思うように弾けないことから練習が辛くなってしまうのです。
「とおくからみていたら、バイオリンをひくのって すごくかんたんそうだったのに……。」
うん。よく分かる。
これ、みんな通る道ですよね。
楽器を習うことに限らず、何かを習ったり学んだりする時は、順調な時ばかりじゃない、それどころか山あり谷ありと感じることのほうが多いかもしれません。
次のページでは、ヴァイオリンを遠くに追いやってむくれている女の子に対して、家族が励ましの言葉をかけています。
自分からやるっていったんでしょ?
もうやめちゃうの?
いまはたいへんだけど、そのうちすごくたのしくなるよ!
こういう時って、親はどんな言葉を子供に向けてあげるのが正解なのでしょうね。プレッシャーをかけてもいけないとか、楽器が嫌いになっちゃったらとか、心配しはじめると親の方が動揺してしまうかもしれません。
うちの子もヴァイオリンを習い始めて1カ月くらい経つのですが、機嫌の良し悪しによって全然レッスンにならない時もあって、親として悩んでいる真っ最中なのです。
やめたいならやめなさい
やる気がないなら月謝がもったいない
とか後ろ向きな事は間違っても言わないようにしようとは思いますが。
でも、ほどなく女の子は再びバイオリンを手に取ります。するとなぜか気持ちが落ち着いてきて…。
わたし、ひとりぼっちじゃない
バイオリンとふたりでがんばろう
ちょっとじんわりきちゃいますね。
練習が辛い時や思い通りにならない時はたくさんあるけど、やっぱりこの女の子は楽器が好きだったんですね。
次のページでは、この子は音楽を、特にヴァイオリンの音楽をとにかくたくさん聴いたようです。お部屋でひとりでソファに座って、ステレオの前で音楽と本と猫と過ごしている絵が描かれています。
これ、とても大切な事ですよね!
常々思うのですが、ピアノやヴァイオリンなど習ってる子が、家でピアノやヴァイオリンの音楽を聴いているかというと、おそらくほとんど聴いていないんじゃないかと思います。つまり親が子供にモチベーションを上げるような良い音楽を聴かせよう、という意識を持っていないということなのかもしれません。
目標となるものを与えないで習い事だけ行かせるというのは、それこそ月謝の無駄なんではないでしょうか。ローマの哲学者セネカは「目指すべき港を知らなければ,順風なるものは存在しない」と言いましたが、こうなりたい!とか、こんな風に弾けるようになりたい!とか思って初めて、目標やヤル気が出てくるのではないでしょうか。そういう側面での親の担う役割というのはとても大きいと思います。
本当に、良い音楽には人の心を動かし続ける力があるんだと思います。この女の子も絵本の最後では素敵な舞台を経験し、さらなる目標に向かって胸を弾ませていました。
これは図書館で借りたのですが、ぜひともこの絵本は購入して、もう少し成長したら子供にも読ませたいと思います。大人が読んでも辛い局面での勇気が湧いてくるような素敵な絵本でした。
ちょっと語りすぎましたが(^_^;) 最後にもうひとつ。
この絵本は高田万由子さんが訳をつけているのですが、その高田さんの表紙裏の前書きが素晴らしいのです!
「がんばった人のところには
『がんばった神様』がくるのよ。」
感動しました。
明日もがんばろう!
おわり