昨日に引き続き、可哀想な状態で納品されてしまったピアノについてです。
昨日のピアノと同じピアノ店で中古のピアノとして販売されたものです。
あまり他業者のことはとやかく書きたくはないですが、これを見た方でこれからピアノを購入される方は良くない意味での参考にしてもらえればなと思い、販売店名などはぼかしますが書かせていただきます。



まずは1枚目の写真を見てください。ブラケットと呼ばれるアクションを支える支柱をピアノ本体に止めるネジの部分です。真ん中のへこんだ感じの丸いナットが分かるでしょうか?これは高音部のブラケットになります。



次は低音部のブラケットです。こちらも真ん中のへこんだ丸いナットが付いています。

ですが…中音はというと



他のところとは違い、へこみのない丸いナットが付いているのです! 一応アクションは締め付けられてはいるので問題はないのですが、無くしてしまったのでしょうか? 作業しているうちに一つ見当たらなくなってしまったから、適当に余っているのを付けた、というというのが目に見えるようです。

やれやれ、いい加減だな…、と思いながら鍵盤の下の掃除をするために鍵盤を外していると、なんと!




鍵盤の下から真ん中のへこんだ丸いナットが出てきたのです!!

ここにあるということは、作業中になくなってから出荷前まで鍵盤の下の掃除もまともにしていない、鍵盤の高さや深さの調整もしていない、それどころかまともに探す努力もしていないということになります。これには本当に呆れました。



その他にも、ハンマーのファイリングがとても下手なのか適当なのか…。このセクションはだんだん右に傾いていくあたりなのですが、それにしても右に傾いたり左に傾いたりごちゃごちゃです。



他にもひどいところがありました。鍵盤の下のクッションの丸くて赤いフェルトなのですが、虫に食われて歪な形になっていたのです。このお家に来てから虫が発生したならフェルトの周りにたくさん虫の抜け殻があるはずです。でも全くないので修理する時に抜け殻だけは掃除をしたものの、穴だらけになったフェルトはそのままにして出荷してしまったのだと思います。当然鍵盤の他のフェルト部品も虫食いだらけです。お客さんには外からなら分からないと思ったのが見え見えです。全くひどい手抜きです。




ペダルだって、出荷時の磨き残しがたくさんあったようです。黒っぽくさびてはいるのですが、まだらになっています。まだらのところは販売店から出荷する時に磨き残しがあったということです。



ちゃんと磨くとこのとおり。
昨日書いたピアノとこのピアノが同じお店で買ったものと思うと、きっとたまたまではなく他のピアノもそんなクオリティなんだろうなと思ってしまいますね。なによりそのお店を信頼して買ったお客さんが可哀想です。

どの箇所も、ピアノが悪いわけではなく、手入れがきちんとされていないことが問題なのです。
見た目はピカピカでも、お家でふたを開けてみたら虫食いやネズミの被害の跡があったなんて嫌ですよね。。。
中古のピアノを選ぶ時には、丁寧に直しているか誠実に対応してくれるかなどよく調べて、ピアノを選ぶ前にまずお店を選ぶ必要があるなぁ、とつくづく思いました。


おわり

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