今日の読書はトルストイの「戦争と平和」。 コロナ禍になるころ久しぶりに読み始めてちょっと他のを挟みましたが、今日やっとエピローグ。 初めて読んだのは20年前くらいでしたが、それから数度読み返して今では一番好きな小説です。(同じトルストイのアンナ・カレーニナと並んで。)


でも読み返すたびに新しいところに感動したりします。 今日感動したのは、


1812年、ナポレオン率いるフランス軍はモスクワ侵攻したものの冬に耐えきれず撤退する場面で、それを追うロシア軍と捕虜になったフランス軍の兵士たちが、寒い夜の雪の森の中、焚き火を囲んでお互いの国の歌を歌い合う。敵も味方もどちらにも笑顔とお互いへの敬意が自然にわいてきて、


「やっぱり同じ人間だよ」と、年寄りのひとりが外套にくるまりながら言った。「胡瓜のつるに茄子はならねえものよ」

「ほう!こりゃすげえや!どうだね、あの星の数は!冷え込むぞ…」そして、みなしずかになった。

星は、もうだれも見ていないことを知っているように、黒い空でふざけていた。ぱっと燃えたったり、すっと消えたり、ちかちかゆらめいたりしながら、星たちはせわしげに何か嬉しそうな、しかし神秘的なことをささやきかわしていた。


世界中で差別や偏見から暴動や戦争が起こっていますが、ほんとうは皆同じ人間で、必ず楽しくやれるはずという150年前のトルストイの言葉にじんわりきました。


おわり

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